4は6に繋がった

ほかの話もそのうち繋がる

あとは1、2、3、5

すべては未来に起こること

―――――――――――――――――――chapter7 ダンジョン内で… ――――――――――――――――

 メインストリートにある4店は露店で、その中の一つの『ガルーラの倉庫』は昨日行ったリーシャンの連結店の

北側にある。

 「いらっしゃい。ガルーラおばちゃんの倉庫よ」
 俺とチコが倉庫の前に立つとガルーラ(おばちゃん)が気さくに話しかけてきた。

 「ガルーラおばさん、こんにちは、」
 ガルーラの声はかなり年配な印象を受けた。自らおばちゃんって名乗ってるんだし、結構年は食ってるんだろう



 「はいよ、こんにちはチコ。調査隊の仕事ははかどってるかい?、今日はどんな用なの?」
 声だけで判断するとリーシャンの何倍もいってそうだな。実際の年は全くわからないけど。

 「今日も調査に行くつもりよ。それでその前にこのワニノコの持ち物を預かって貰いたくて来たの」
 おばちゃんの視線がチコから俺にうつった。

 「まぁかわいい子だね」
 男なのにかわいいとか言うなよ。という心の声を無視しておばちゃんはニコニコしている。

 「それでどんな物を預けに来たんだい?」
 俺は調査隊キットから化石を取り出した

 「へぇ、あんれまぁ。これはいいもんだねぇ」
 ホントかよ…?

 「はい、じゃぁ『かせき』しっかり預かったからね」
 ガルーラおばちゃんは笑顔でかせきを受け取った。

 「かせきの事は心配しないで調査してらっしゃい。頑張りなよ!」
 おばちゃんは真剣な顔でガッツポーズをした。

 「うん、ありがとうおばちゃん。さ、行こう。シンゴ」
 俺とチコはダンジョンに向かった。

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 カゴの並木に着くと、どうやら依頼主のオタチがそこで待っているようだ。
 
 *「あ!ボクの依頼を受けてくれた調査隊の方ですか?今日お世話になる、オタチです、よろしく。」
 喋るの早っ!?ヤドンと対極のポケモンって感じだな。

 「え〜っと、うんはじめまして。私はチコ、こっちはワニノコのシンゴよ。」
 チコはややはにかみながらそう言った。
 
 「本日はお日柄も良く絶好のダンジョン日和ですね!」
 オタチは心配事なんかまるで無いような満面の笑みでそういった。幸せな人だなぁ

 「そ、そうね。」
 チコはちょっと困ったような顔をしてそう言った。チコにも苦手なタイプのポケモンがいたんだなぁ

 「さ、シンゴ私の手に手を置いて」
 さっさと話をかえたな。
 
 「S&T依頼成功を願って…ファイト!」
 まだ2回目だしタイミングが上手くつかめないなぁ。

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 オタチはダンジョンに入ると『うおー』とか『すげー』とか言っていた。どうやらダンジョンに入るのは初めて

らしいな。
 
 「さっきのはなんですか?」
 突然オタチがそう聞いてきた。

 「えっと、気合注入みたいなものかしら?」
 チコはどういうつもりでやっていたのかは知らなかったが、それ以外に言いようが無いよな、あれ。

 オタチはそれを聞くと『ふぅん』と言って納得したようだ。その後はあっち行ったり、こっち行ったり、きょろ

きょろ、うろうろ。少しは落ち着けよ。
 
 最初の部屋から左に進んだ部屋の中央にはタネが落ちていた。

 「あ、しゅんそくのタネ。苦戦するかと思ったけど案外すぐ見つかったわね」
 そのタネは以外にでかい。なんか植えたら空まで伸びる木が生えそうだ。

 「しゅんそくのタネってどんな効果があるんだ?」
 何の気なしに俺は聞いた。

 「えっと食べるとすべての行動が早くなるの、とっても不思議な感じよ。」
 ふぅん

 「ところでオタチはどこまで行くの?」
 チコがオタチに聞く。相変わらず珍しそうにあっち見たりこっち見たりしている。

 「一番奥までお願いします!」
 オタチはこっちに向き直ってそう言った。

 「一番奥?どれくらいあるんだ?」
 すご〜く時間掛かるんじゃないか?

 「あぁ3階を抜けた所が一番奥よ」
 あ、なんだ昨日行った所からもう一個階段を上るだけなのか。

 「あ!階段です!!早く上りましょう!!」
 新しく入った部屋で俺とチコが階段の存在に気がつくとほぼ同時にオタチがそう叫んだ。わかってるっつーの。
 
 「さ、上りましょう」
 
 階段を上るとその部屋の中央よりやや右側に灰色の板があった。中央には緑色の矢印が書いてある。

 「チコ、あれはなんだ?」
 昨日ここに来たときには無かったな。

 「あぁ、あれはね、『不思議な床』よ。あそこに乗ると野生の敵ポケモンから攻撃を受けて下がった攻撃力とか

防御力が元に戻るの」
 ふぅん、ってしゅんそくのタネの説明聞いたときと同じな俺。

 「まぁ上がっていても戻っちゃうんだけどね…」
 いい事ばかりじゃないわけか。

 「もう少し厳しいところになると踏むまでは解らない『罠』っていうのもあって、踏むと爆発してHPが半分に

なったり、技が使えなくなったり、ワープしたりといった悪い事しか起こらないんですって。まぁこれは他の調査

隊から聞いた話なんだけれど」
 げ、調査隊って大変だなぁ

 「あ、階段よ。3階行きましょう」
 
 3階に上ったとたんにポチエナが飛び掛ってきた。

 「ひいぃいぃぃぃぃ!!でぇえぇぇたぁあぁぁあ!!!!」
 オタチはポチエナに遭遇すると震えながら俺にしがみ付いてきた。邪魔だっつーねん。

 場慣れしたチコは早速応戦している。技を使っているようには見えない。体当たりにも見えなくないけど、これ

が『普通の攻撃』って奴か。

 ポチエナはチコに何度か攻撃されると去っていった。

 「ふぅ。さ、行きましょ」
 チコは攻撃を終えると何事も無かったかのように先に進みだした。オタチはまだ俺にくっついて震えている、い

い加減離れろ。

 「あら?今のポチエナ、何か落としていったわね」
 ポケモンに攻撃するとそのポケモンが道具を落としたりすることもあるんだな

 それは金色をしていて丸くて平たかった、どこかで見たことあるような?俺はポチエナの落としたそいつを拾っ

た。

 「やったわ!お金を落としていったのね」
 チコが俺の拾ったそいつを見てそういった。あ、そうかチコがリストランテとか入館料払うときに出していた単

位が『ポケ』とかいうお金だ。

 「実物をまじまじ見るのは初めてだなぁ」
 この町の金貨は側面がギザギザしており、片面の真ん中にはリンゴが2つ、その左上にある綺麗な花は見たこと

は無いが多分リンゴの花だろう。浮き彫りになったリンゴはきらきらとおいしそうだ。もう片方の面には…

 「その表に描いてあるポケモンはね、サン・ポケだと言われているポケモンの『ジラーチ』ってポケモンよ。私

達の誰もが行けない所に住んでいるといわれているわ」
 へぇ…その金貨には他にも町の名前であるMERCATO(メルカート)、金貨の単位のPOQUE(ポケ)、

開祖の名前SAN・POQUE(サン・ポケ)、この金貨を作っているんであろう銀行の名前BANCA D´M

ERCATO(メルカート銀行)の文字が書かれていた。

 「このメリープ・リーフ金貨に描いてあるジラーチの他にも、『誰もが行けない所に住んでるポケモン』、つま

り伝説のポケモンがいるの。そのポケモンたちに会うのが調査隊最高の栄誉だとわたしは思ってるの。いつかわた

しも会ってみたいな」
 チコは金貨を見ながらちょっと心がここに無いような、切ないような、なんともいえない表情をした。

 「その金貨、シンゴにあげるわ」
 どこか遠くに行っていた心が帰ってきたみたいにチコが言った。いくらかは解らないけど、初めて手にしたお金

だ。
 
 「あ!3つ目の階段よ!一番奥に着いたみたい!!」
 しばらく進んで新しい部屋に出ると右側の手前に階段があり、最初に気がついたチコがそう叫んだ。

 そして俺とチコと(まだ震えが止まらない)オタチは最後の階段を上った。
 
 3つ目の階段を上るといままでとは違い、壁が無い広い空間に出た。明るさはダンジョン内とはそこまで変わら

ないようだが、どうやらここが一番奥なようだ。

 「あ、ありがとうございます、おかげさまで一番奥まで来れました。では私はこれで失礼します」
 オタチはまだ震えていた、どんだけ臆病なんだか。でも、『お金はちゃんと振り込んどきますね』と言ってオタ

チは去っていった。

 「やった!シンゴ、2回目の依頼も無事に成功ね!!」
 チコはオタチの後姿を見送りながらささやくように言った。
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 「チコ、じゃぁ僕らもメルカートに帰ろうか」
 オタチがダンジョンを脱出して少しして俺はチコにいった

 「うん、そうだね、シンゴ。、、、あれ?。あそこに誰かいない??」
 チコがずっと奥のほうを見た、木陰になってよく見えないが確かに良く見ると誰かいる。

 「なんだろう?なんだか、気味が悪いね」
 そのポケモンが何をしているかはわからないが、木陰で姿が見えないようにしているらしい。が、どうやらこっ

ちの気配に気づいたらしい。

 「あっ!逃げたわ!!」
 そのポケモンはこちらの存在に気がつくとあっという間に逃げていった。

 「どうするチコ?追いかけようか??」
 反射的にそう言った、全速力で追いかければ追いつくかもしれない。

 「えっ?、やめようシンゴ。なんだか胸騒ぎがするの」
 朝のムクホークの話を思い出したのか、チコはそう言った。確かに無闇に深追いしないに越したことは無いけど



 「チコがそう言うなら…」
 その怪しいポケモンはもう影も形も見えない。
 
 「さ、もう帰ろう、お腹ペコペコ!」
 チコは若干逃げるように俺とダンジョンを脱出した。

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 「さっきのなんだったんだろうチコ?やっぱり伝言板でムクホークさんに知らせたほうがいいかな?」
 帰り道で俺は聞いた。

 「うん、怪しかったもんね。もしかしたら『ファドルス』だったっていう可能性も考えられなくもないし」
 チコはなんだか不安そうだ、そりゃそうだろう、指名手配中かもしれないポケモンにあったんだから。

 強がったりしているけど何だかんだいってチコも女の子なんだなぁ
 
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 ダンジョンに行くと時間が立つのが早い気がする。メルカートに着くころにはあたりはもうすっかり暗くなって

しまっていた。急いで伝言板に怪しい人物にダンジョン内で会ったという事を紙に書いて貼り、その後リストラン

テで手早く食事を取った。

 ご飯を食べた後俺とチコは帰って寝ることにした。貝を拾った後基地に戻って寝床に着いた。ダンジョンに行く

と疲れる、今日は2件も依頼をこなした。少しは次のランクに近づいただろうか?

 「おやすみ、シンゴ」
 チコは寝床についてそう言った。

 「うん、おやすみ、チコ」
 明日はどんな一日になるんだろうな。  

 Zzz…

―――――――――chapter7 ダンジョン内で…:END chapter8 サン・ポケ美術館 に続く――――――――