おい!聞こえるか?
時間が無い!!手短に話すぞ
絶対に●●●●●!!解ったな!!
後はお前の好きにしろ!!
それだけだ!お前とは多分近いうちに会う
じゃぁな!しっかりやれよ!!
――――――――――――――――――chapter4 リーシャンとヤドン――――――――――――――――――
ZZzzz…
「シンゴ!起きて!!朝だよ!!!!」
うおっ、っ。ビックリした!、もう朝か、ふわぁあぁ、まだ眠いんだけどなぁ
「うぅん今日もいい天気だね」
チコは短い足で(いや、俺も短いけどね)てくてく外へ出てそう言った、かなりゴキゲンだ、草ポケモンだしやっぱり日差しが好きなのかなぁとか少し思った
チコの家は昨日は暗かったしすぐに寝たので気がつかなかったが、ここには2階があるようだ、そこへ行くための階段があって初めて気がついた。
「あ、そうだ、シンゴ。ほら、ちゃんとシンゴのぶんの調査隊キット、届いてるよ」
え、?うわっ!ほんとだ!そいつは俺の枕元にぽつんと置いてあった、一体いつ誰が?とか考え出すとちょっと怖いから考えないでおこう、
「ねぇシンゴ、今日はさ調査しに行くつもりだったんだけど…」
チコが少しためらいがちにそう言って来た、ん?調査、行かないの??俺としてはもっと寝たいし、それはそれで、ありがたいけど。
「昨日、メインストリートでまだ営業してない店があるって言ったの覚えてる?」
えっと、確か倉庫の前の店よな?
「その店が今日、営業を開始したみたいなの、でね、ちょっとそのお店に行ってみたいんだけど…」
そういえばここにあるお店ってまだリストランテしか行ったこと無いな、俺
「そうだなぁ俺も見てみたいな」
この町に関して解らないことまだ沢山あるし
「ほんと!良かった!!」
そういうチコは本当にうれしそうだ、目がキラキラ輝いている。こっちまでうれしい気持ちになる
「あと美術館の中にも店が出来てね、ついでにそっちも行こうね!!」
目のキラキラが増してきたな
「あぁ、うん」
ついでに図書館兼美術館の前にある伝言板の存在だけでも確認しておこうかな
「その前にご飯ご飯♪」
チコはさっきまでうってかわった軽い足取りで中央広場に向かっていく
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ふぅお腹いっぱいだわ」
今日もやっぱりリストランテで食事をした、だが流石に朝はピザとジェラートではなく、結構普通の朝食だったな、サンドイッチ的な?
「さて、まず今日開店した店の片方の『リーシャンの連結店』さんに行きましょうか」
えっとどっちにあるほうだ?
「倉庫の前の店のほうからか?」
確率50パーセント、
「そ、さ!行きましょ!!」
当ってた、ちょっと凄いな俺、いや別に凄くないか
*「おい、おめぇリーフズのチコだろ」
突然後ろから声をかけられ、(呼ばれたのはチコだが)俺は思わず振り向いた
「ボスゴドラ…」
そのボスゴドラは第一印象だが正直あまりよさそうな奴には見えない。というのもチコがかなり嫌そうな顔をしていたからってだけだが、多分的を得ているんだろう
「へっへっへっ今日はどんな依頼をこなすのかな?チコくん??」
うん、嫌な奴だな、悪い奴というかは、嫌な奴だ、なんか色々めんどくさいタイプ
「あなた達『コソドーロ』には関係ないでしょ、それに私のチーム名は今は『S&T』よ」
コソドーロって凄いチーム名だな、多分「こそ泥」から来てるんだろうが、いかにも悪い事しまっせ、感丸出しやん
「ま、せいぜいこっちに来れるようにがんばるんだねぇ」
と言うとボスゴドラは美術館のほうに向かった、うわぁ何しに来たんだこいつ、いや冷やかしに来たんでしょうけど、とちょっと待てよ、
「あのボスゴドラは誰だ?あとあいつが言ってた、こっちに来れるようにってどういう意味?」
ここだけ文章のつながりが不透明だもんな
「あぁあのボスゴドラはね、チームコソドーロのリーダーよ、この間ちょっとした活躍で、ネクストクラスになってね、調子に乗ってるの、」
つまり俺たちより一つ上のランクって事か
「あとこっちに来れるようにってのはね実は調査隊が住んでる南東の道は中央広場に近づくほどランクが高くなっているの、だから皮肉であんなことを行ったのよ」
ん、ってことは一番奥に家がある俺たちS&Tは…いや、考えないでおこう、現実逃避、現実逃避と、
なんかこの制度聞くだけでかなり競争心がかきたてられるな、なんか凄く色々と活躍して、出来るだけ中央に近づきたくなってきた。
ようし、多分今日は無理だから明日から頑張るぞ、とお昼時には早すぎる決意をした。
「さ、面倒くさい奴に巻き込まれたのは忘れて、いくわよ!!」
あ、そうだったな『リーシャンの連結店』とやらを見に行くんだっけ
メインストリートを少し歩くと、確かに初日には誰もいなかった倉庫の前のその場所に店主とおぼしきポケモン(リーシャン)がいる、一体ここはどんな店なんだろう?
「あ!いらっしゃいませ!!今日オープンしましたリーシャンの連結店です!!」
俺とチコが店の前に立つと店主のリーシャンが明るくそう挨拶してきた、その声は体の小ささのせいかも知れないが、なんというかかなり子供っぽいように思えた、声だけでは男か女か一瞬わからない感じの声だ、いや、男だけどさ
「こんにちは、リーシャンさん、この店がどんなところか気になって今日は来てみたんだけど、この店はどんな店なの?」
チコはこういう対応が凄く丁寧だ、俺なんか結構タメ語使っちゃうほうだから、なんとなく感心する
「はい、このお店はですね、例えばダンジョンで技を一度に繰り出してみたいと思ったことありませんか?」
何この問いかけ?
「うん、あるある!!」
そして何、このチコのノリノリ
「そんな時!この連結店を利用していただければ、複数の技を一度に繰り出せるんですよ!!連結した技で攻撃すれば、経験値も普通に攻撃する3倍ももらえるんです!!」
何このプチショッピング?
「すごいわぁ!まるで夢のよう!!」
チコは目を輝かせながら言った、それにしてもどうやったらここまでうれしそうな表情が出来るんだろう、俺には多分一生出来ないな、
「それにこの店で昔は覚えていたのに忘れてしまった技を思い出すことも出来るんですよ、しかもこれは無料なんです!」
「ロハなのか!?」
無料で技を思い出すことが出来るのか、凄いサービスだな、正直ダンジョンに行ったことが無いから、複数の技を一度に繰り出せるということの利点がイマイチ良くわからないが、これはなんとなく凄さが解る
「え?ロハってなに?ロハスならしってるけど??」
チコは俺のセリフにそう聞いてきた
「あ、いやなんでもない」
リーシャンは俺たちのやり取りをニコニコ見ていたが、小さな声で『ロハっていうのは、只ってことですよ』とチコに言った。知ってるんだ、結構大人なんだな。
「なるほどねぇ、この店の事よくわかったわ!リーシャンさん、ありがとう!!今度難しいダンジョンに行くときはゼヒ利用させてもらうわ!!」
チコがそういうとリーシャンはペコリとお辞儀をし『ありがとうございました、またお越しください』と言った。チコもそうだが、リーシャンも礼儀正しいなぁ
さてさて中央広場のほうに向かいますか。ん?人がいつの間にか沢山集まってるな??
「ん?なんだか中央広場のほうが騒がしいね?」
俺とチコが美術館に向かいはじめると中央広場がなにやら騒がしい、何があったんだろう?
「ちょっと行って見ましょう、シンゴ」
俺とチコは美術館に向かう目的もあるとはいえ、ほぼ野次馬根性で中央広場に向かった、
中央広場にはかなりの人だかりがあり、今は俺も持っている調査隊キットをほとんどの人が持っていることから想像するに、全員調査隊だろう
「ちょっと失礼するわね、」
俺とチコは群集を掻き分け、その人たちがそろって見ている美術館のほうに向かった、なんせ体が小さいんで前のほうに行かないと何も見えない。
「あ!あの方達は!!」
チコがその群集の先にあるものを確認するなりそう叫んだ、どうやらこの群集は伝言板の前にいるミロカロス、デンリュー、グレイシアの3匹を見ているらしい、この3匹は多分同じ調査隊の一員なんだろうが…
「あの3匹がどうかしたのか?」
確かに綺麗なポケモン達だが、それだけでこんなに人が集まると思えないから、何か特別なんだろうが
「あの3匹はね、チーム『ポケドーロ』さん、この町で唯一の、レジェンドクラスの調査隊よ」
レジェンドクラス!?それはチコが昨日『今この町にいる調査隊で最もランクが高いチーム』のランクで言ってたやつだ、
「当然だけど、調査隊のみんなの憧れであり、目標になってるの」
なるほど、それでこんなに人が集まってるわけか
「あなた運がいいわよ、このポケドーロさん達は基本的に3匹ばらばらでダンジョンに行ってるみたいだから、3匹一緒にいることなんか滅多にないんだから、私も初めて見るわ」
チコがどのくらいこの町にいるのかは解らないが、そいつはかなりラッキーだ、チームポケドーロのリーダーはここから見た感じでは、残りの2匹に指示をしているミロカロスだろうな
「いいわよねぇ、ほら、チームの3匹とも調査隊キットを持ってるでしょ?あれは1匹に1個キットがもらえるって言うレジェンドクラス以上の特権なのよ、それより低いランクは残念ながら1チームに2個までしか調査隊キットが貰えないの」
お、確かに良く見ると3匹ともキットを持っている、周りを見回してみると、誰が何処のチームやらわからないが、確かに3匹に1匹くらいはキットを持っていないな。という事は大体調査隊は3匹で構成されているのか、
「そういえば『ポケドーロ』って『コソドーロ』に似てないか?」
さっきそんな奴がいたな、と思った
「あぁ、それはね、多分ボスゴドラが名前を拝借したんじゃないかしら?ちなみに『ポケドーロ』って言うのは、金のポケモンって意味らしいわよ」
金色のポケモン達、確かにこのチームによく合う名前だ
どうやらミロカロスの指示が終わったらしく、3匹はバラバラに行動しだした、それから少しして群集もどんどん減っていった(皆一様に『いやぁ、すごいもん見れたな!』とか言っていた)
「うぅん、今日は何かと濃い一日ね」
えっと、この後美術館行くんだよね?昨日も凄かったが今日もなんか濃いな。
「さ、もう一つのお店も行っちゃいましょ」
美術館に行くまでには階段を少し登る必要がある、登り終える頃のさっきまでポケドーロがいた伝言板をなんとなくチラ見した、この美術館を身近で見て初めてわかったがどうやらここの名前は『サン・ポケ美術館』というらしいな、ベースは美術館で、図書館も併設しているというわけか
中に入るとその美術館の高級感に驚いた、天井には見事な壁画があるようだ、あの下に立って天井を見上げたらさぞ凄い光景が拝めそうだな
「入館料200ポケ」
うおっビックリした!ポケモンいたんだ、全然気が付かなかった。そのポケモンはチャーレム、読書をしながら俺達にそう言った、チコが200ポケ渡すとチャーレムは何も言わずに受け取った、入館料を受け取った後はまるで俺達のことなんかもう忘れてしまっているかのように見えた。
「えっと新しいお店はどこかしら?」
チコは入ってすぐに180度体の向きを変えたところにある、見取り図を見て店の場所を確認していた。入り口側の壁には色んな注意書きとかが書いてある、その中のサン・ポケ美術館の名前の由来に何となく目が留まった、なになに、
―その昔、サン・ポケが船で航海中にこの地を見つけ、たくさんのポケモン達が共に生きることの出来る町に相応しい地として、この地を開拓したことから、サン・ポケの業績をたたえ、美術館をサン・ポケ美術館と名づけた―
ほう、その下にはこの町の発展について書いてある、それも読んでみるか
―最初にこの町に調査隊という制度を作ったドンカラスは、ヤミカラスだった頃にこの地に赴き、町をここまで発展させ、いつしか人々がメルカートとこの地を呼ぶことになった―
昨日会ったドンはそこまで偉い人だったのか、
「あ、あったわ、『ヤドンの鑑定所』ってお店みたい、行くわよ」
俺が大体気になる情報を読み終わった頃にチコの新しい店の確認が終わったようだ
その店は1階の角にあった、そこに行くと店主らしきヤドンがそこにいた、さてここはどんな店なんやら
「あ、ヤドンさん、こんにちは」
チコはやっぱり明るくそいつに話しかけた
「・・・・・・・・・・・・。」
ん?聞こえなかったのかな??
「ヤドンさん?」
チコもそう思ったのかもう一度ヤドンに問いかけた
「・・・・・・・z・・・・・。」
あれ?ひょっとして、
「・・・・ぐぅ・・・・ぐぅ・・。」
やっぱりそうだな、うん間違いない
「寝てるみたいね、、、ヤドンさん!!」
チコは大声でそう問いかけた図書館や美術館の中で大声を出してはいけないと思うが、まあ状況が状況だしな
「ふわっ・・・・・・・。」
ヤドンはチコの大声にびっくりして、目を覚ましたようだ(寝てるときも目を開けてたから解らないが反応からして多分な)
「おはようヤドンさん、この店がどんな店なのか紹介してほしいんだけど?」
店の名前は、『ヤドンの鑑定所』というのは解っているが、具体的なことは店主に聞くしかないからな
「・・ダンジョン・・・宝箱・・・持って来て・・・・鑑定する・・・」
「ダンジョンから持ってきた宝箱を鑑定するって事?どんなものが入ってるの??」
文章が途切れ途切れだが、多分そういうことだろうな。
「・・・・・・・Zz・・・・・。」
寝るな!!
「んもう、また寝ちゃったみたい、ヤドンさん!!」
「ふわっ・・・技マシン・・・トレードに・・・使う道具・・・色々・・・ある・・・」
それにしても話すのが遅いな、何処で文章が終わるのかしばらく待たないと解らない。
「えっと技マシンやトレードに使える道具が色々入ってるって事かしら?」
チコが翻訳する
「・・・・・・・Zz・・・・・。」
…こういう状況なんていうんだっけ?馬の耳に念仏??ちょっと違うか、
「…まぁ多分そんなところね、すべてを理解しようとすると日が暮れそうだわ、もう帰りましょう。」
とこんな訳で俺とチコは美術館を後にした。
「あら?もうこんな時間??そろそろ昼食を食べる時間ね」
チコはそういったが俺は何となくもっと時間が経っているような気がした、まだ午後一時か、一日って長いなぁ
またチコに昼食代払ってもらうのか、おっとそういえば、
「…気になってたけど、飯代いつ払えばいいのかな?」
今日の朝食200ポケ足すと800ポケくらいは借りてるはずだ
「あぁ、そのことだけど、調査隊で活躍するとね、依頼主からそれ相応の報酬が支払われるから。まぁ物で支払われる事もあるんだけど、食べ物の場合はリストランテさんで買い取ってもらえるから、それから払ってくれればいいわよ」
チコがさらっと言ってくれた、俺に気を使わせないためだな。
「うん、ありがとう、お金が入ったらすぐ払うよ」
「あ、そうだホーホー銀行さんでシンゴの口座、開いたほうがいいかも!そのほうが便利だと思うし、ご飯食べたら一緒に行こうね!!」
今日はやる事が多そうだな…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「チコはダンジョンにどのくらい行ったことあるの?」
リストランテで俺はチーゴのスパゲッティを食べながらそう聞いた、今度ダンジョンに行くんだろうから、どんなダンジョンがあるのか聞いておきたい。それにしても、ピザ以外にもメニューあったんだな、この店来るのはこれで四回目だが、いまだにメニューが何処にあるのか解らない。
「えっとね、まず昨日シンゴと出会った『疾風の草原』ね、あそこは正確にはダンジョンの入り口だけど、あのダンジョンが一番基礎的なダンジョンよ」
あそこか、入り口だからあんなだったけど名前から察するに奥のほうに行くと風が吹き荒れているんだろうな
「私が行ったことあるのはあと『旅人の森』くらいかしら、他にも『ささやきの森』とか色んなダンジョンがあるみたいだけど、なんせランクもレベルも低いから簡単な依頼しかできないのよ」
色んなところがあるんだなぁ
「さて、お腹もいっぱいになったしホーホー銀行さんに行きましょうか!」
このすぐ隣の店だよな?、なんとなく銀行ってお堅いイメージがあるんだがどうなんだろう?ま、行ってみれば解るか、俺とチコはリストランテを後にした。
―――――――chapter4 リーシャンとヤドン:END chapter5 S&T初依頼! に続く―――――――――