私はあなたみたいな人間を探していました、お願いがあるんです。
あなたにはポケモン世界を救うためにポケモンになってポケモン世界に行ってもらいたいのです
*「ポケモンに…?」
はい、あなたしかいないのです、どうか、お願いできませんか
*「●●●●●●●」
ありがとうございます!では早速あなたがポケモン世界でしなければならないことの説明をさせていただきます
―――――――――――――――――chapter2 メルカートのドン―――――――――――――――――――
「ん、どうしたのシンゴ?ボーっとして?」
メルカートのドンとかがいる所に向かう道中、ほとんどは他愛も無い話をしていたが、俺が相槌に少しの間を作ったときにチコがそう聞いてきた。
「いや、俺ってさ昔どうゆうポケモンだったのかなって」
そもそも俺はポケモンだったのか?それさえも良くわからん、なんせ『なにも』覚えてないんだ、なんとなく自分の身体が少なくてもチコより大きかったのと、昔はワニノコではなかったこと、あと生活に必要な最低限の事とポケモンの名前はなぜか覚えているんだが、それだけだ
「う〜ん、少なくてもメルカートの調査隊でなかったことは確かだね、バッチも持ってないし」
そりゃぁそうだが、解ること少ないな、俺について、っていうかバッチって?、まぁそのうち俺も貰うだろうからほっとくか
「まぁそのうち何もかも思い出せるよ!」
チコは前向きでいいなぁ、チコと一緒にいると本当に気が休まる
「あ!見えてきたわよ!あれが『メルカートのドン』さんの家よ!」
うわぁ、その家は家って言うか”古城”って感じに見えた、なんかドラキュラでも住んでそうだ、今からここに入るのか?いやだなぁ
「うぅ、いつもここに来ると何となく緊張するわね、、」
よし、じゃぁ帰ろう、ほら、無理しないでさ
「さ!冗談言ってないで行くわよ!!」
え〜帰ろうよ、いや、ま、行くけどさ
*「ム!お前ら!!何者だ!!!」
はい、どなた?
「あ、エレキッド、今日はメルカードのドンさんに会いに来たの」
いきなり怒鳴りつけてきたそいつは、エレキッドだった、多分ここにいるんだから、このメルカートのドンの家の見張り番みたいなもんだろう
「オ、チコか!よく来たな!!隣は何だ!?ワニノコか!!?」
何でそんな一目見ればわかることをわざわざ言うんだよ、最後いらないだろ
「えっとね、私のチームに新しく入りたいから、ドンさんに挨拶に来たの、チーム名も変えたいしね」
と、チコは丁寧に説明した、なんか俺はこうゆうエレキッドみたいなタイプ、あまり好きじゃないなぁ、おっと決して電気→水を利用したダシャレを狙ったわけではないぞ
「そうか!よかったな!!」
ごめん、何が?えっとチコのチームに人が増えてよかったって意味か?
「じゃ、さっそく案内してよ、エレキッド」
あ、案内役でもあるわけか、このなんかバカっぽい奴は
「合点承知の助だ!」
合点承知の助、って、なんか古いな、オイ
「おっと、その前に…」
急にエレキッドは何かを思い出したかのようにチコに右手を差し出した、ん、金取るのか?、金、好きだな〜俺、
「え〜毎回見せるの?」
どうやら、通行証みたいなもんがあるみたいだな
「当然だろ!決まりだ!!」
正直さっきから一瞬、何を言ってるのかよくわからない、いちいち主語を補わなきゃならんな
「しょうがないわねぇ、」
と言うとチコは手元からバッチのようなものを取り出した、そのバッチは六角形をベースに頂点がもっと尖っていて、真ん中は白、両端は左に緑と右に赤の色が着いていて、真ん中には左に傾いた虫眼鏡がデザインされていた。
「よし!これぞ調査隊の証!!通ってよし!!!」
へぇ、これが調査隊の持ってるバッチなんだな、にしてもここは顔パスでいいだろうが、チコって解ってるんだからさ
「こっちだ!着いて来い!!」
エレキッドはやや大股でその”古城”を案内し始めた、さて、この中はどれだけ複雑でおどろおどろしいつくりになっているのやら、
う、肌寒いな、気のせいか?、いくらカーペットがひいてあるとはいえ、この城は石造りだ、そのせいだろう、と、思いたい
窓側と壁側に定期的にロウソクが付けてある、夜には着けるんだろうな、
キョロキョロ見ていると、廊下のあちらこちらには高そうな壺まで置いてあると来たもんだ、一体メルカートのドンってどうゆう人なんだろう、今まで見たことも無いような怖いポケモン出てきたらどうしようかなぁ、
1分に足りないほど少し歩くと、エレキッドが急に角を右に曲がり、そこに突然大きな扉が現れた、お、この扉の先の光景はやっぱり長い廊下か?
「さ!ここだ!着いたぞ!!」
早ッ、案内必要か、これ?
「うん、知ってるわ」
まぁチコは一回来た事あるんだから知ってるだろう、って言うか口で伝達しても充分に理解できるだろう、どう考えても、
「(トントン)…ドン!来客です!!」
エレキッドは扉を叩いてそう言った、ドキドキ、ドンの声が今から聞こえてくるわけだよな、そう考えただけでも、かなり緊張する
*「来客?」
う、想像通りの野太い声だ、いかにも『ドン』って感じ
「ヘイ、調査隊のリーフズのリーダーチコと、その友達です、チーム名変更をかねてドンに挨拶をしたいとか」
なんか口調全然ちがくね、俺の気のせいか?いや、気のせいじゃないよな、絶対、
*「そうか、通していいぞ」
いよいよ、ドンとのご対面、チコは一回会っているが、やっぱり緊張している、それほどの人なんだろう
扉が開く、
「ようこそ、私の城へ」
そのポケモンはドンカラス、名は体を表すとはまさにこの事だ、とかふざけられないほどの威圧感を感じる。
「エレキッド、お前はもう下がっていいぞ」
エレキッドはそういわれると、『は、はい』と言って扉を閉めて戻っていった、多分また城の前に行ったんだろう
「リーフズのチコの友達とやら、名前は?」
うわぁやべぇ帰りたい、マジで、でもここで帰ったら帰ったで威圧感で心理的に押しつぶれるな、
「あ、あの俺、シンゴって言います」
多分ね、よし、何とかふざけて威圧感に負けないようにしよう
「シンゴか、覚えておこう」
覚えられたくないなぁなんか、怖いし
「そして、チコはチーム名を変更したいと?」
結構あっさり話題は終わるんだな、まぁなんかネチネチ話題を広げるタイプじゃなさそうだけど
「は、は、リーフズからえっと、S&Tに変えたいんです、」
このチーム名はこのドンの家という名の城に向かう道中で俺とチコが考えたものだ、Sはシンゴ、Tはチコだ、略してS&T、単純だが結構気に入っている
「なるほど、あとはそのシンゴとやら、調査隊についての詳しい決まり事はチコから聞いたか?」
おっと、いきなり俺に振られたっ、よし、少しずつボケられるようになって来たぞ、つまりはリラックスしてきたって事よ
「えっと、まだ大雑把にしか聞いていません」
でも思わず普通に敬語
「じゃぁ調査隊についての詳しい決まり事は、私の右腕に聞いてくれ、おい!」
ドンカラスは隣の部屋に向かって声をかけた、どうやら、すぐ隣の部屋にいるらしいな、右腕、って事はドンカラスの最も信頼するポケモンって事だよな、一体どんな怖いポケモンが出てくるんだろう
む、向こうから足音が聞こえる、どうゆう渋い声で怪力な奴が出てくるのか、いや、これは俺の勝手なイメージだが、
*「あなたね、新しく調査隊になりたいって言うコは」
突然、透き通った声でそういわれた、ドンカラスの”最も信頼するポケモン”は、メスのロズレイド、ん、、?メス??
「お、おんなぁ!?」
予想外だ、
「女じゃなにかいけない事でもあるのかしら?」
いや、無いけど、にしてもこのロズレイド、綺麗な声の持ち主何だが、やっぱりドンカラスの右腕だけあってどことなく声に威圧感があるな
「早速調査隊の決まりを言わせて貰うわ、一つ、他人に迷惑をかける行動を絶対にしてはならない」
ふむふむ
「一つ、調査隊は美術館前にある伝言板の依頼や指示に従って行動すること」
伝言板?まぁチコには説明されなかったがそんなのが多分あるんだろう、
「一つ、調査隊バッチは調査終了時にダンジョンから脱出したりする時に必ず必要なので絶対に紛失しない事」
へぇあのチコの持ってたバッチにはそんな効果があるのか
「一つ、調査隊について大きな変更をしたいときには必ずドンの許可を取ること」
これは今回のケースだな
「一つ、リーダーとパートナーのどちらかが調査隊をやめたい場合、必ずドンの許可を取ること、勝手な脱走は許さないわよ」
最後は声のボリュームをやや上げて言われた、過去に勝手に脱走した奴がいたんだろうな、
「最後に、ドンの命令は基本的に絶対よ、調査隊の主な決まりは大体こんなものね、何か質問ある?」
えっと、俺にもバッチくれるんだよね?
「はい、無いわね、じゃこれがあなたのバッチよ」
そういうとロズレイドは俺に小さな箱を渡した、なんか指輪が入ってそうな箱だな、それにしてもたんたんと話を進めるなぁ、
「落としたりして、もしここに届いたら通し番号で解るようになっているから、その時はあなた達のチームの得点が引かれるから、何度も言うけど、絶対に落とさないように」
念押しされたな、と、ちょっと待てよ
「得点ってなんですか?」
初耳な単語なんだが、
「得点って言うのはね、調査隊が活躍したぶんだけ溜まるのよ、それによってランクが変わるわ、あなた達S&Tはまだ最初のビギナークラスね、次のクラス目指して頑張りなさい」
なるほど、まだ最初のクラスなのかぁ、まぁチコ一人でやってるんだし、しょうがないかな
「最後にここの契約書にサインを頂戴、そしたらこれで調査隊になる手続きはおしまいよ」
お、もう終わりか、結構早かったな、ま、これ以上やること無いのかもしれないが、えっとサインサイン、、俺はロズレイドに渡られた白い紙にサインをした、
「おめでとう、これで君も私のファミリーだ」
すべての説明が終わり、ドンカラスがそう発言した、っていうか、『ファミリー』って、、この威圧感が無ければ間違いなく『ファミリーって!』ってツッコんでるな
「あ、ありがとうございます」
でもやっぱり思わず敬語
「あ、あの私達もう帰ってもいいでしょうか、?」
チコがそうドンに聞いた、まぁなんかこのまま黙って帰るのもなぁ、変だし
「あぁ、すべての用事が終わったんだろう」
ドンはちょっとイラっとしているように見えた、この人の性格的にここは直球に『もう帰ります』のほうが良かったかもな
「は、はい!、ほら、行くよ!シンゴ!!」
チコは軽く逃げるかのように扉に向かっていった、俺も慌てて後を追う
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「ふぅ、相変わらずドンの威圧感は例えようが無いものがあるわ」
チコは短い足で冷や汗を拭うかのような動作をしながら言った。多分ふざけてやっているんだろうが
「あぁ、怖い人だったな」
また会うのは出来ればさけたいな、無駄に緊張するし、しかもここは遠い、もう夕方になってしまった様だな
「あ!!」
チコが帰り道で突然そう叫んだ、ん?どうした??
「シンゴ!!今日は土曜日よね!?」
えっと記憶を失っていた期間があるから解らない
「大変!急いでメルカートに帰らなきゃ!!」
え!?なんで??
「早く!行くよシンゴ!!遅れちゃう!!」
ちょ、ちょっとまってよ、、
一体何があるって言うんだ??質問するまもなく、全力でチコは走っていく、
色々あって疲れたから、帰ったら寝ようと思っていたのに、これはもう一つくらいイベントがありそうだから、まだ寝れそうもないな、
それにしても記憶を失ったところから始まった、俺の長い長い一日は、まだ終わりそうも無い、やれやれ
―――――――――chapter2 メルカートのドン:END chapter3 夜のリストランテ に続く―――――――