――――――――――――――――chapterFINAL 双子の塔――――――――――――――――

 双子の塔は昔の有名な建築家が設計したものらしく、窓だらけだ。

 いつのまにか、ダンジョン化してしまったらしいが…

 「ねぇ、アグノム」

 「ん?なに?」

 「このダンジョンって最奥には何も無いはずだけれど…」

 「ううん、実はね。普通のポケモンにはわからない秘密の入り口があるの」

 「秘密の入り口?」

 「そ、こっちよ!」

 アグノムは一見何もなさそうなところに向かっていく。

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 秘密の入り口から入ると中はとても暗い。異次元って感じだ。

 「ねぇ、アグノム、そういえばキミって凄い力を持ってるんじゃないの?」

 「そうなんだけどね…3匹そろえばね」

 「へ?」

 「今、実はユクシーが行方不明なの」

 「ユクシー?」

 「うん、私とほとんど同じ外見なんだけど、その子がいたらねぇ…」

 「なんで?」

 「えっとね、私たちは私と、そのユクシー、あとエムリットっていうポケモンがそろって、初めて力を発揮できるの」

 「うんうん、私も名前だけは聞いたことあるわ」

 一度でいいからデンリュウさんが聞いたことのない情報が聞きたい。で、デンリュウさんに教えてちょっと自慢したい。

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 「そういえば今日もスポーツイベントの日だったわねぇ」

 デンリュウさんが道中思い出したかのようにそういった。

 「言われてみればそうですねぇ、すっかり忘れかけちゃってました」

 「これは今日は凝ったメイクは出来なさそうね」

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 「そろそろよ」

 そんな他愛もない会話をしていると、アグノムがゆっくりそう言った。いつのまにか表情が真剣になっている。

 ぼくたちもつられるかのように、身構えた。

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 「あ、アルセウス!いるんでしょ?」

 最奥と思われる大部屋はとても暗く、とてもおどろしげな雰囲気だ。

 *「その声はアグノムか…」

 暗闇の奥のほうから、なにかが近づいてくるのが解る。だんだんとその姿が確認できるほど間近になってきて…。

 で、でかい!。デンリュウさん除いたら、ミニミニパーティーだぞ。デンリュウさんいてよかった。

「アルセウス!」

 「また我を止めに来たというのか?」

「そうよ!」

 「こんなくだらない世界を…まだ守るというのか!」

「くだらなくなんかないわ!」

 「はッ!笑止!。人間たちを見てみろ!争いは繰り返す。伝説のポケモンを利用しようとする…」

「でも私はそれでも…この世界を信じたいの!」

 「待ち続けた結果がコレだ!!我はもう千年も待った!!充分であろう!!」

「…やっぱり、考えを変える気はないみたいね」

 「当たり前だ!」

「全力でいくわよ!!」

 「ふん!そなた1匹の力とオマケでついてきた3匹なんておそるるに足らん!!」

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  「く…やっぱり強いわね」

 「ユクシーさえ…いればね」

「あの…アグノムさん?」

 「なに?」

「そのユクシーさんって人…どうしちゃったんですか?」

 「いなくなっちゃったのよ」

「いなくなった?」

 「正確には、姿はあるの…でも、魂だけが行方不明なの…」

「魂だけ…ですか?」

 「そうよ、散歩に行ってそれっきり。」

「…」

 ん?リアフがなんか考え込んでるぞ

「ひょっとしたら…」

「あの!アグノムさん!!」

 「な、なに?出来ればバトルに集中したいから後にしてくれない?」

「その魂ってなんか副作用…みたいなものあります?」

 「そうね、ユクシーの場合は、あるもの越しに見つめていると、記憶が消えるわ」

「記憶が?」

 「そう!普段も、頭の宝玉からパワーを出しているんだけれど、この状態ならセーブできるの!。でも、魂だけだとうまくいかないみたい!」

「…なるほど」

「ねぇイブ!!」

 「え?何??」

「あたしね、ずっとあなたに隠していたことがあるの!」

 「…?」

 「やっぱり…そう言うことなのね。これでレイさんが言った事も納得できるわ」

 え、え、デンリュウさんまで急にどうしたんだ?

「気が付かない?。エル・パライソにはあるものが存在しないのよ!」

 …?

「わざわざ振り向かなきゃ顔が整ったか確認できない…」

 リアフがそうつぶやく

 「化粧品やクローゼットはあるのに…一つ大きなものが私の部屋にはなかった!!」

 今度はデンリュウさん

「見事な顔のペインティング…イブは寝てたのに、私はどうやったの?」

 …!

 「そうか!解ったよ!イブ!」

 「エル・パライソには…鏡がないんだ!」

「うん!」

 「……」

 それと同時にデンリュウさんが手持ちのバッグから何かぶん投げた。ぼくはそれをキャッチする。

 デンリュウさんが投げたのは手鏡だった。

「イブ…予想は多分当たってると思うけど…確認してみて!」

 リアフが続いて叫ぶ

 その手鏡にうつっていたのは、明らかに、イーブイのそれではなかった。

 アグノムが急いでぼくのもとへ確認しに来た

 「ユ、ユクシー!」

 …ぼくが…ユクシーの…魂?。

 そうだ、思い出した

 ぼく、ユクシーだったんだ。

 そういえばあの…

 救助依頼受けたソーナンス、

 あいつに見られたから、反射的に記憶を消そうとしたら、

 跳ね返されて逆に消され返されちゃったんだっけ、間抜けだなぁ。

―エムリット!聞こえる!?ユクシーの魂が見つかったわ!!―

 アグノムはおそらくテレパシーか何かで、エムリットと交信をとる。今はぼくもユクシー(の魂)だったということを思い出したので、それが聞こえる。

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 「キミが、ユクシーの魂?」

 エムリットだと思われるポケモンはさっき鏡で見たのにそっくりなポケモンを抱えていた。

 ぼくは自然とそれに吸い寄せられていく。

 すると、ぼくの体は光に包まれ、そのポケモン(の抜け殻とでも言うべきか)にすいこまれていく。

 一瞬の間のあと、目を覚ますと、ぼくの視界の前には、心配そうにしている、アグノムとエムリットが目に入る。

 手といい…尻尾といい…ぼくはもう誰が見てもユクシーだ。

 「じゃぁ…行くわよ!」

 ぼくたちはまばゆい光を放ちながら、アルセウスに近づいていく。

 「ぐ、ぐおおおおおおお!!!!」

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 「やっぱり、私たち3人がいれば楽勝だったわね!」

  ´´それは私たちが魂がものに戻る時間、気をそらしていてあげたおかげでしょう…?´´とでもデンリュウさんは言いたそうだ。

 「ねぇ…ユクシー…さん?」

  「リアフ、いままでどおりイブでいいよ」

 「…イブ、これからどうするの?」

  「そうだね、今までどおりとはいかないけど…」

  「大丈夫!またイーブイの分身作るから!」

   「今度は記憶消されないでよね、あなたの体、重くって。」

  「はい、はい。運んできてくれてありがとうございます、エムリットさん。」

「さよなら…になっちゃうのかな?」

  「ううん、いままで通り続けるよ!…頻度は多少落ちざる終えないだろうけど」

  「鏡さえ見なければ大丈夫なんでしょ?楽勝じゃん!」

「うん、!そうだね、イブ!また明日!」

  「また明日、明日も捜索、頑張ろうね!」

 これからもイブ…ユクシーとリアフの冒険は続く、つづくったら続く。

――――――――――――――――chapterFINAL 双子の塔:END ここはどこ?:FIN――――――――――――――――

 

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